こんにちは、デザイナーの大林です。
みなさんは、「トンマナ」という言葉を聞いたことはありますか?
トンマナとは、「トーン&マナー」の略称で、
「トーン(tone)」=調子、色調
「マナー(manner)」=様式、作風
という意味があり、広告におけるデザインやスタイルに一貫性をもたせることを言います。
デザインや商品を見た時に、ブランドの持つ世界観を根付かせていくためのルールのようなもので、
「〇〇といえば▲▲」といったイメージを消費者に持たせることができます。
例えば、「赤」、「爽やか」、「飲料」と聞くと、誰もが「コカ・コーラ」をイメージしませんか?
これが、ユーザーに一貫したブランドイメージを与える「トンマナ」です。
◇なぜ、今「トンマナ」の重要性が高まっているのか?
近年、この「トンマナ」が、“広告戦略における重要な要素”と着目されています。
商品・サービスの持つ世界観や企業のブランドイメージを統一させて、
企業のブランド力を強化していこうという動きが高まっているのです。
この背景には、現代の「コモディティ化」があるのではないかと思っています。
私たちの身の回りには様々な商品・サービスがありますが、性能・品質・ブランド力などに大差がなければ
「どれも似たようなもの」に見えてしまい、買い手は安さを求める傾向に。
さらに、最近ではインターネットを介して世界中のあらゆる商品・サービスを購入できるようになり、
価格競争を激化させています。
星の数ほどある商品、企業の中から、自社の商品・サービスを選んでもらうためには、
価格ではなく別の土俵で勝負する必要があります。
◇「トンマナ」と「ブランディング」
そこでカギとなるのが、他社とは違う付加価値をつけ、いかに「指名されるブランド」になれるかどうか。
つまり、企業のブランド価値を上げる「ブランディング」の必要性です。
今やブランディングは、老舗企業や大手企業だけではなく、
街のお店や中小企業などもその重要性を感じ始めてきています。
有名ブランドのロゴが付いているだけで、消費者が品質への信頼や魅力を感じて商品を購入するように、
「あの企業・商品だったら間違いない」と思わせられれば、他社と差別化を図ることができます。
では、具体的にはどのしたらよいのでしょうか?
ここで重要になってくるのが、企業のイメージづくりを効果的に行う「トンマナ」です。
それについては、次回のブログでご紹介したいと思います。