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キャッチフレーズよりも重要!タグラインってなんだ?

広告を作成する時に、重要視されるものとしてキャッチフレーズ(キャッチコピー)があります。

なぜキャッチフレーズが重要視されるのか・・・

それは広告を含めた情報が世の中に溢れているため、その中から見つけてもらう(キャッチしてもらう)ことが最初のステップとして重要だからです。

そもそも自社の広告を見つけてもらわないと、無かったものと同等ですからね・・・。

そのため情報が溢れている現在では、いかにキャッチしてもらうかが大事なのです。

Webの世界はそれが顕著ですね。

興味をそそるコピーに、写真とか思わずみてしまうような工夫(?)がされたものがたくさんあります。
※アイキャッチ画像のウサギ、可愛いですね。何の意味も工夫もありませんが、思わず見ちゃいますよね。ただ何の意味もありません。。。

キャッチフレーズ(キャッチコピー)は消費される

そんなキャッチフレーズですが、鮮度が命です。

もう一度言いますが、キャッチフレーズの役割は、数多ある情報(広告)の中から見つけてもらうためのものです。

そのため、商品との関連性が低い・まったくないというものもあります。

そして、キャッチするために強い表現にもなりがちです。

それらが悪いと言っているわけではありません。あくまで役割としてそうだということです。

現にパークでもキャッチフレーズはたくさんつくってきています。

ただ忘れてはいけないのが、キャッチフレーズは鮮度が命であるがゆえにどんどん消費されていってしまいます。

同じキャッチコピーをずっと使い続けるということは基本的にはありません。

だから今、タグラインなんです!

キャッチフレーズの役割と特性についてお伝えしましたが、そのキャッチコピーよりも重要なのがタグラインと呼ばれるものです。

タグラインってなに?

キャッチフレーズは、広告の一番目立つところにありますが、タグラインは主に商品の近くに添えられていることが多いです。

広告全体からすると、あまり目立たない存在ですが、役割としては非常に重要です。

タグラインはキャッチした見込み客を目的の商品へ興味を惹きつける役割があります。

興味を惹きつけるとは「価値」を伝えるということです。

価値=言葉化されたもの

では価値とは何でしょうか?

価値とは言葉化されたものに他なりません。

例えば、丸いものがあります。名前はまだない・・・

名前がないということは言葉化されていないので価値はなく、そもそも存在していないのと同じです。

「これはボールです」

はい、言葉化されました。

これでボールという価値が生まれました。

ただボールだけでは不十分です。

「これはサッカーボールです」

このボールがなんのボールかが明確になり、より具体的な価値が生まれました。

さて、サッカーボールというタグラインは何をもたらしているのかわかりますか?

そうです、ターゲットを限定しているのです。

野球ボールを探している人には、このサッカーボールというタグラインでは見向きもされません。

では、例えに戻り、

「これはドリブルが上手くなる練習用のサッカーボールです」

そんなボールがあるのか知りませんが、ターゲットが限定されるだけではなく効果も加わり価値が高まっています。

そもそもボールというカテゴリーワードから比べると、ターゲットにとっての価値は大きく変わっています。

良いタグラインとは、商品と生活者のニーズをつなぐ非常に重要な役割を担っているものなのです。

ちなみにこのサッカーボールの広告をつくるとするなら・・・

キャッチコピー:
未来のメッシに告ぐ!超絶ドリブラー養成ボール誕生

タグライン:
蹴り続けるだけで上達するサッカーボール

と、こんな感じでしょうか。

タグラインは、生活者(ターゲット)と商品を結びつける(新しい関係をつくる)言葉なので、ストレートに伝わるということがポイントです。
ですので、特別な言葉を捻り出す必要はなく、普通の言葉で十分なのです。

10年くらい前でしょうか。
TCC賞というコピーのアワードでソフトバンクがグランプリを受賞しました。
その時のコピーがこれです。

「バカは強いですよ。お利口さんよりも、ずっと」

このコピーは、キャッチフレーズになります。
これはあくまで私の主観としておきますが、バカはソフトバンク、お利口さんは2強の競合です。今までのルール(料金体系など)などに縛られず、新たなことにチャレンジする的な構図を多くの人がイメージしたのではないでしょうか。
ただ、このキャッチフレーズ自体で、生活者とソフトバンクの関係性に変化をもたらしたとは言えません。

で、その時のタグラインがこちらです。

「つながりやすさNo,1」

当時、ソフトバンクはつながりにくい(電波が弱い)というイメージがありました。
おそらく、ソフトバンクが携帯事業に参入した当初のイメージが残っていたのでしょう。

一方、安定して電波が途切れないのはドコモというのが多くの人が抱いているイメージでした。

「つながりやすさNo,1」というシンプルなタグラインは、今までのイメージを払拭して、ドコモユーザーを取り込もうする戦略が見てとれます。

いや〜、奥が深いタグライン。
みなさんもいろんな会社のタグラインに注目してみてください。

パークでは現状の広告物(Webサイトやチラシなど)のリニューアルも承っております。お悩みのことがございましたら以下よりお気軽にご相談ください!