デザインと聞くと、センス・・・ということに終着しがちです。
まぁ、確かにセンスは必要ではありますが、それだけでは単に装飾美ということで終わってしまいます。
「あ〜、おしゃれな感じに仕上げてもらってよかった〜」で終わってはいけません。
では、(ブランド)デザインにおいて重要なポイントから効果を紐解いてみましょう!
1、第一印象から決めてました効果
生活者が初めてあなたの商品(ブランド)を目にするのは 「デザイン」です。
それは、店頭に並んだ商品そのものかもしれませんし、パッケージかもしれません。WebサイトやTVCM、チラシなど広告物の可能性も高いですね。
それでは、生活者が初めて目にするデザインがなぜ重要なのかを説明します。
あたなは「初頭効果」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「人間は最初に提示された情報に強い影響を受けるという心理傾向で、そこで持った第一印象はなかなか変えることがない」とする認知心理学の理論です。
第一印象がすごく大事で、その効果は良くも悪くも引きずってしまうということです。
だから、デザイン、特に一過性のものではないブランディングに関するデザインにおいては、センスに頼る・依存することなくターゲットに対しての第一印象を戦略的に考える必要があります。
2、記憶に定着させる効果
(普通の見出ししか思いつかないことを残念に思いつつ続けます。)
デザイン(ロゴなど)を何度も見ることで、記憶に定着され、そこに体験(リアルな体験だけではなく)が紐付けば、ブランドに対する連想がおきます。
スターバックスの例を挙げれば、街中でスターバックスのロゴ看板を見れば、スターバックスと認識し、そこから「落ち着ける空間」「こだわりの美味しいコーヒー」「出社前にスタバで一仕事するイケてる私・・・」など様々な連想が思い浮かぶことでしょう。
これらのことがデザインとどのように結びついているのか・・・以下の2点に集約されます。
- 人は文章より先に「色」や「形」で物事 を認識し、記憶に定着させる。(だからロゴマークをつくるのです)
- 記憶に定着すると「色」や「形」だけでブラン ドを想起し、連想していく
ブランディングというとロゴマークと答える方が多いのも、このような効果の重要度が一人歩きした結果かもしれません。
前述の記憶の定着について、忘れてならない要件があります。
それは「見慣れたものに対して」ということです。
だからブランド戦略で認知戦略は重要なのです。
そして、一度「見慣れたもの」になってしまえば上記のような効果が得られる可能性があるため、ロゴマークはコロコロと変えるものではないということがわかります。
もう少し深掘りしますと、人は「形」より「色」の方が記憶に残りやすいです。
それは大昔(原始時代?)まで遡ります。
当時、木の実など自然のものを直接採って食べていたため、食べられるものとそうではないものの見極めを色で判断していました。
色は生きるために必要なこと・・・だったので、人間にとって非常に重要なこと、だから記憶に残りやすいということなのですね。
よって、ブランドデザインにおいてシンボルカラーは非常に重要になります。
3、これ好きですね〜効果
無理やりひねり出した感の見出しですみません(「愛着を作り出す」ということです)
最初に「センス」というワードを出しましたが、ブランドの受け取り手である生活者にとって上記のような理屈はどうでもよく、「自分のセンスや好みに合ったもの」を選ぶ傾向が強いです。
「自分のセンスや好みに合ったもの」であれば、生活の一部に取り入れてもらえる可能性も高まります。
生活の一部になれば、そのブランドを体験する機会も増えることで、長く愛着を持ってもらうことになります。
(Apple製品を使い続けるとかですね)
あくまでセンスは生活者(ターゲット)のセンスを主体に考えることが重要です。
(センスの押し売りダメダメ)
いかがでしょうか?
デザインの重要性とその効果をご理解いただけたと思います。
一度、自社のブランドデザインを上記の視点で検証してみてください。
パークでは、ブランディング構築はもちろん、ロゴマークをつくりたい、またはつくり直したいという方も大歓迎です。以下のフォームよりお気軽にご相談ください!