2021.7.01

【広報担当者必見!】読まれる「広報誌」のつくり方

広報・企画

こんにちは、プランナーの苅部(かるべ)です。
今回のテーマは、「広報誌」の制作について。

広報誌は、自社の活動やプロジェクトなどを宣伝するために製作するPR誌で、
企業や団体、自治体など、さまざまなところで発行されています。
お客様から、「広報誌は社内で制作している」という話をよく耳にするので、
作ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、その広報誌、作って満足していませんか?
本当に読み手に伝わる広報誌になっていますか?
「今ひとつぱっとしない」と悩みながら情報を発信している方も多いのではないでしょうか。

そこで、これまで広報誌づくりをお手伝いしてきた『パーク』だからこそ知る、「読まれる広報誌」の作り方を4つのポイントでまとめてみました。
広報担当者は(もちろん広報担当でなくても!)必見です!

【PART1】 広報誌の役割とターゲットを考えよう

広報誌を作る時に一番大事な部分が、「何のために、誰に向けて発行するのか?」ということです。
ここが明確になっていないと、「読まれる広報誌」は作れません。
広報誌を作る目的は、作ることではなく「ターゲットに情報を届ける」ことです。
まずは、広報誌の役割とターゲットを話し合うことから始めましょう。

 役割・コンセプト(何のために作るのか?)

  • 企業理念やビジョンを広く周知・維持させたい
  • 組織の活性化・意識改革・モチベーションの向上のため
  • 新たなプロジェクトをPRするため

 ターゲット(誰に伝えたいか?)

  • 対個人か、対企業か
  • 主に読んでもらいたい年齢・性別は?
  • 配布したい地域や場所は?

【PART2】 構成を考えよう

誰に何を伝えたいか?が決まったら、企画・構成を考えます。
最初に、メインとなる特集内容を決めてから、ニュースやお知らせなどのプラスαのミニ企画を決めていくと全体がうまくまとまります。
特集内容は、発行するタイミングで特に伝えたい情報を1つ選びます。
例えば、「新商品発売について」、「活動実績の紹介」など。
アレコレ入れたくなりますが、1つに絞る方が読み手には伝わります。

 構成例

  • タイトル
  • 表紙
  • 特集
  • タイムリーなおしらせ
  • 裏表紙

【PART3】 伝わる誌面デザインに

「より伝わる」広報誌を作るためには、“見た目”も大事です。
特に、広報誌の顔である「表紙」のデザインは重要です。
表紙の印象によって、読まれるか読まれないかが決まると言っても過言ではありません。
誌面全体を通して、伝えたい情報が整理された「見やすいデザイン」、「読みたくなるデザイン」を設計しましょう。

たとえば、上の例はどうでしょう。
文章を基準に写真の大きさを決定しているので、小林の写真が大きくなってしまい、ワンマン社長になって見えてしまっていますね。

誌面をデザインする時のコツは、「おしゃれを意識しすぎない」こと!
そして、「カラフルにしすぎない」ことです。

色を多用したり、個性あるフォントを使用したがる傾向がありますが、これでは強調したいことが分かりづらく、読みづらい原因になります。
伝えたい内容、企業イメージとかけ離れていないフォントや色彩でまとめましょう。

【PART4】 伝わる文章で書く

書きたいことがありすぎて、つい文章をダラダラと続けてしまうのはNG!
一番伝えたいことは、文頭で簡潔に表現すると伝わりやすくなります。

伝えたい項目が多い場合は、項目ごとにキャッチフレーズ(見出し)を付けてまとめるのがおすすめです。
また、1文30文字以上の文章が続くと読み疲れしてしまうので、気を付けましょう。

また、広報誌とは少し話が逸れますが、高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種権が届き始めた頃、同封の説明文書の表現がわかりづらいという問い合わせが多くあったそうです。
一部自治体で「接種券」を「クーポン券」と表現していたことが混乱を招いた一つのきっかけになっていました。

対象は高齢者であることから、「無料接種券」などと表現していれば上記が理由の問い合わせは多少緩和されていたかもしれません。

つまり、伝わる文章とは、届けたい相手(読み手)を考えて書くことも大事な要素なのです。

今回ご紹介したポイントは、広報誌だけでなく、商品説明や営業、商談資料の作成でも応用できますので、ぜひ参考にしてみてください!
弊社では、広報誌の企画相談から見やすく伝わりやすい広報誌の作成のほか、営業資料の作成サポートなども行っていますので、お気軽にご相談ください。